中学にあがる時に転校し　友達もいなかった私に優しくしてくれた人がいて
その人はクリーニング店を営んでいて　学校が終わると毎日のように入り浸っていた。
夏休みなんて一日中そこのクリーニング店にいたりして
今思い出すと　迷惑な日もあったろうに　何も言わずに私をおいててくれた。
中学卒業と同時にまた引っ越しで　そこのクリーニング店と関わる事もなくなり
高校卒業と同時に　私は何も持たずに家を飛び出し　元旦那と駆け落ち
二十歳の時に　毎日身体がダルく熱っぽいのが続き　精密検査の予約を入れてて
中学の時に引っ越して以来　ずーっと音沙汰無しだったクリーニング店に
精密検査を受ける前の日の仕事帰りに遠回りして何となくフラッと寄って
体調不良で精密検査を受けるんだ！とクリーニング店のＳ姉ちゃんに言ったら
産婦人科から行くんだよ　それでおめでたじゃなければ精密検査受けてきたらいいよと言われ　精密検査の予約をしていたの予約をキャンセルし　産婦人科を受診したら　見事おめでたで
駆け落ち状態で家を飛び出したので　そういう相談をする人もいなくて
本当に何気なくだったけど　クリーニング店に寄らなかったら
レントゲンとか受けてて長女は無事に産まれてこなかった可能性も

だからＳ姉ちゃんにはとても感謝しているが
社会人になり　母になり　また会いに行く時間が作れずに時が経ち
第五子が産まれ　お祝い返しを持って行くのに　実家にいるとの友達からの連絡で
普通なら　違う日にってなるとこだが
彼女の実家は　そのお世話になったクリーニング店の近く
実家まで押し掛け　お祝い返しを渡し　クリーニング店へ顔を出してみた。
なぁ〜んにも変わらないクリーニング店にＳ姉ちゃんがいた
私も４０手前になってるので　さすがにＳ姉ちゃんも老けちゃっていた。
いっぱい話しをして帰りたかったが　ワガママ空くんがぐずり出すまで
ドリャーーーっとマシンガンのように一方的にこれまでの事をしゃべり帰ってきた。

離婚をし再婚をし５人も子供を産んだ事に一番驚いていた
自分が落ち着いたら　また必ず会いに行こう。　今度はゆっくり時間を作って